患者さまの生活のために、安心できる医療・介護の提供に努めてまいります

認知症治療

認知症の診断

認知症は病気ではなく症状です。

「頭が痛い」「おなかが下る」「目が回る」といった症状と同じような症状です。例えば「頭が痛くなる」症状をひきおこす病気として脳出血、インフルエンザ、片頭痛など様々な病気があるように「認知症」という症状をひきおこす病気もさまざまです。そして原因となる病気にあった治療をしなければ効果がありません。ちくさセントラルクリニックの認知症治療では認知症の診断をおこなうとともに、どのような病気から認知症になっているのかを診断していきます。

■認知症の診断に必要な検査

《問診》

認知症の診断にはCTやMRIといった画像検査よりむしろ的確な問診のほうが役に立ちます。ちくさセントラルクリニックでは改定長谷川式認知症スケールや時計描画テストなどに加えて各種の問診をおこないます。これらの問診によってどのような病気から認知症が発病しているのかより正確に知ることができます。また、問診では 同居しておられるご家族様のご要望をお聞きしています。 「認知症の進行をくいとめたい。」「グループホームに入りたいので診断書を書いて欲しい。」「ご近所に迷惑をかけているのでやめさせたい。」などご家族様の思いはさまざまです。そのような思いを事前にお聞きしてご要望に応える治療を心がけております。認知症は長い経過をたどる病気であり、特に同居しておられるご家族の方にはストレスの多い病気です。ご家族ができるだけ負担を感じないように治療していくことが、患者様の幸せにとってとても大切なことです。

《診察》
血圧や心肺機能などの一般的な診察に加え、パーキンソン症状や身体の清潔感、歩き方のチェックなどをおこないます。一般病院の外来では見過ごされやすい「忘れていることを取りつくろう動作」や「診察中医師と目を合わさない」などの症状を診ていきます。
《血液検査》
電解質の乱れや感染症、甲状腺などのホルモンバランスの変化、ビタミンの不足などがあると認知症はひきおこされます。このような病気の多くは早期に適切な治療をおこなえば非常に効果がある反面、見逃してしまうと認知症はどんどん悪化して治らなくなってしまいます。認知症の背景にそのような全身性の疾患が隠れていないか血液検査をおこないます。
《頭部CT撮影》
脳梗塞や脳腫瘍など脳に認知症の原因となる病気がないか精査します。これらの病気の中には慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症のように手術を受ければ回復する病気が多く含まれます。CTは診断の精度を高めるため主治医と放射線科医でダブルチェックをします。

ちくさセントラルクリニックの認知症治療

認知症は物忘れをおこす病気ですが、ごく普通の物忘れとの大きな違いは物忘れに精神症状が加わることです。

この精神症状には陰性症状と陽性症状があり陰性症状はうつ病のような症状、陽性症状は統合失調症のような症状がでてきます。認知症の治療は手術などで改善する病気以外は薬物療法が中心となってきます。どのお薬を選んで治療するのかは患者様の精神状態が陰性に傾いているのか、陽性に傾いているのかを判断して行います。

陰性症状が前面に出ていて元気がない方には、精神活動を活発にするドネペジルなどのお薬を、陽性症状が主体の方には、周囲の方が迷惑しているようなケースにメマンチンなどの精神活動を抑制するお薬を主体として処方していきます。また、このような精神症状の出現は同じ病気でも進行の程度によって様々です。よくあるアルツハイマー型認知症の精神症状を例にとります。

認知症が軽度のうちは症状は物忘れだけですが病気が進行してくると自分がした行為を忘れてしまうためお金が突然なくなった、大切な物を盗られた、などと言うようになってきます。それがひどくなってくると盗難の犯人が家族である、大家さんが盗みに入ってくる、などの妄想が生まれてくるようになります。そしてさらに病気が進行してくると自分が抱えている現実と家族や周囲の環境とのズレから頑固に周りの人の意見を聞き入れなくなったり暴力をふるったりするようになってきます。さらに認知症が進行するとこのような症状は収まってきて反対に気力が失われ1日中寝てばかりいるようになります。アルツハイマー型認知症のかたでもこのように病気の進行具合によって症状が様々であり、病気の初期と中間期、終末期ではそれぞれ異なった治療が必要になってきます。

■認知症治療の落とし穴

最近の医療界においてはエビデンスベイスドメディシン(根拠に基づいた治療)が推奨されています。患者さんの治療にあたっては大規模調査で効果があることが判明している治療のみをおこなっていこう、という方針です。認知症治療におけるエビデンスベイスドメディシンは「記憶障害の進行を防ぐこと」です。だから現在わが国で認定される認知症治療薬はすべて物忘れの進行を遅らせることが報告されているものばかりです。しかし、忘れてはならないのは認知症治療薬は必ずしも患者さんを幸せにする薬ではない という事実です。患者さんの幸福やご家族様の笑顔は数値にはできません。だから往々にして患者さんやご家族様の幸せや満足が置き去りにされた治療法になりやすいのです。

■認知症治療の目安

それではどのような治療をおこなえばよいのでしょうか?私どものクリニックでは認知症の治療にあたって治療成功の目安としていることがいくつかあります。それは

・患者さんに笑顔がみられること
・患者さんに他人を気遣う余裕がみられること
・ご家族にも笑顔がみられること
・ご家族が十分な睡眠がとれていること
などです。

認知症の患者さんはボケているから心配事などないだろう、というのは認知症のことをよく知らない人たちの言うことです。実は認知症の患者さんの心の中は物を忘れていく恐怖心でいっぱいで他人を気遣う余裕などほとんどありません。ご家族からすると認知症患者さんの心の内などわからないため、患者さんが怒ってばかり、わがままばかり言っているように見えてしまいます。
認知症治療はそのような患者さんの心をご家族に理解していただくことから始まります。患者さんのワガママではなく病気からくる精神症状だということを理解するとご家族の接し方も変わってきます。その一方で患者さんの症状に合った適切な量の認知症治療薬が使用されると次第に患者さんの心に余裕が生まれてきて、周囲の人たちを気遣ったり、感謝する言葉が出てくるようになります。
ちくさセントラルクリニックの物忘れ外来は記憶障害の進行を食い止めることにとどまらず、ご家族様への病気の説明から療養環境の整備まで療養を受ける方が笑顔になる治療を目指しています。

各種診断書作成

ちくさセントラルクリニックでは、以下の診断書の作成が可能です。
・介護保険の主治医意見書
・認知症高齢者の運転免許更新に関する診断書
・成年後見制度に関わる診断書
・身体障害(肢体不自由)の申請書
通院が難しいようでしたら初診の診察のみで診断書を作成・郵送することも可能ですのでご相談ください。

2回目以降の診察
初回の診察と検査の結果をみて認知症の原因となる病気についてお話します。また今後の治療方針についてもお話します。患者様をお連れすることが難しいようでしたら、ご家族様の来院のみでも結構です。また、これまで受診してきたかかりつけ医の先生から認知症の治療を受けたい、という場合には検査結果と治療方針を記載した紹介状を主治医あてに作成させていただきます。

訪問診療実績(平成29年12月末現在)
・提携施設数/50施設(多くは名古屋市内)
・登録患者数/1,533名(個人宅を含む)
・看取り患者数/190名/年
・看取り率/64%

外来診療時間

日・祝
  9:00

12:00
14:00

17:00

診療科目

内科、アレルギー科、腎臓内科、代謝内分泌内科

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ちくさセントラルクリニック
〒 464-0850
名古屋市千種区今池4丁目401番地
玉置ビル2F
TEL:052-733-7276/FAX:052-733-7277
●公共交通機関で来院される方へ
地下鉄 東山線・桜通線 今池駅 3番出口 徒歩3分
●自動車で来院される方へ
名古屋駅より桜通を東へ直進(栄・東山方面) 約10分
※ちくさ病院西側のタイムズ駐車場をご利用ください。
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